ケバブとは?


よくケバブと呼ばれる料理を見かけますが、「そもそもケバブって何?」という疑問があると思います。このページではケバブについて簡単に解説しようと思います。

ケバブ (Kebab)

ケバブという言葉自体はトルコで焼いた食べ物全般を指します。日本で言う焼肉やステーキ、またブラジルのシュラスコも広い意味ではケバブと言えるでしょう。このケバブの調理法によって、「ドネルケバブ」や「シシケバブ」、「キョフテ」といった種類に分かれます。トルコ以外の地域では「カバブ」と呼ばれたりもします。




ドネルケバブ (Doner Kebab)

ドネルとは回転の事。よく街で見かけるのがこのタイプ。味付けした肉を薄くスライスして長い串に積み重ね、回転させながら炙り焼きにしたものを外側からナイフで削ぎ落としたものです。これをパンやピラウ(ピラフ)、サラダと共に皿に盛ったものがトルコで一般的なドネルケバブのスタイルです。店によりソースが無いものと有るものとがあります。ドネルケバブサンド大国のドイツではドゥーナーといいます。




シシケバブ (Shish Kebab)

シシとは串刺しの事。肉や挽肉を串刺しにして焼いたものです。別名シシカバブーとも。チキンであればタウック・シシ(Tavuk Şiş)、ラムであればクズ・シシ(Kuzu Şiş)といいます。トルコ語ではシシュケバブと発音するのが正しいです。


キョフテ (Kofte)

挽肉に小麦や香辛料を混ぜ合わせて焼いたものです。トルコ風ハンバーグと言えるでしょう。



イスケンデルケバブ (Iskender Kebab)

イスケンデルとは薄いパンの上にドネルケバブを敷き、上からトマトソースとヨーグルト、バターをかけたもの。アレキサンダー大王のお気に入りとの俗話もある人気料理。トルコの都市ブルサでイスケンデルさんによって発明されました。


アダナケバブ (Adana kebab)

アダナケバブとはトルコ・アダナ地方の名物料理で、少し辛めに味付けしたラムの挽肉を串に刺して焼いたものです。細長い見た目が特徴です。


他にも色々なケバブがあります。

肉の種類

トルコではラムという印象が強いですが、現在はビーフとチキンが多く、ラムはそれらよりも少ないそうです。日本ではチキンが多く次いでビーフ、ラムは少数派となっています。日本人はラムに慣れていないためトルコ料理が紹介された初期にはシェフのたくさんの努力と試行錯誤があったようです。現在はその甲斐もあって多くのケバブ屋さんが見られるようになりました。


以上ケバブについて簡単に説明させていただきました。これらのケバブをピタ等のパンに挟んだものが「ケバブサンド」になります。