私は前から気になっていた。あのグルグルと回転しているケバブだが昔はそんな機械は無かった筈だ。どうやって焼いていたのか?トルコ人シェフに話を伺った…
昔は薪や炭で焼いていた
今日見かけるドネルケバブの機械はガスを使って焼いている。しかし昔はガスは無かったので薪や炭を燃やして焼いていた。薪や炭を下に置いていたのでは火がケバブの上の方に届かず焼くことができない。なのでケバブ肉の横にラック状に何段か重ねて燃やす部屋を作り、全体が焼けるようにしていた。現在のケバブ焼き器を見ると熱源が縦方向に3・4箇所に分かれているが、これがかつて熱源の場所ごとに小部屋があった名残である。
今のドネルケバブ
ちなみに現在でも薪や炭で焼いている店はあり、特に炭火焼は日本の焼き鳥の如く美味しいという。
昔は手で回していた
今グルグルと回っているドネルケバブは電気のちからで動いている。が、昔は電気など存在しないので手で回していた。当然ずっと回し続けることは出来ないので、ある面が焼けたら少し回してそこを焼き、そこが焼けたら少し回して他を焼き…を繰り返していた。完全に焼けたらそこを削る。